【ネタバレ】天気の子~The Weathering Gaki~感想

私は苦手だけど良い作品だと思う。

天気の子を見たよ

~キャッチーなタイトルから繰り出されるウェザーガキに震えますね~

まず、私ジョナァが「地雷を踏みぬいていく話が苦手」だということを言っておかなければいけないと思います。

 

ウェザーガキは序盤からちらほら「巫女の力で天気を変えるのは危険だよ!」と示唆されます。

その反面、主人公の帆高は「100%の晴れ女」ヒナに「依頼された日の雨を晴らす仕事」を持ち掛け、ひたすら応援していきます。

 

観てる側の私としては「やらかしていってる」ように感じてします訳です。

 

そうでなくても「いやそんな力やばいって察するやろ」と思ってしまいます。共感羞恥っていうんですっけこういうの。

ともかくそんなわけで、途中まであらゆる行動に引きながらの観賞となりました。

 

ぶっちゃけ作中の人物達の行動に耐えれず途中で立とうかなと思いました。

それでも、最後まで観ると帆高をある程度認めることが出来ました。

 

 

帆高について

帆高は家出少年であり、だいぶ後先考えないタイプです。

ふわっとした思春期特有のアレで故郷の島を出て、アテもなく東京でのその日暮らしをしながら拳銃を調達(捨てろ)。

さらにまともな給料も払わない悪い大人に拾われ順調なクソガキライフを送っていきます。

「まあ思春期の反抗したいお年頃だしな…」という目線を軽く超えていく彼、観ていて非常につらかった。

あとヤフ知恵に信頼置きすぎだと思う。Yahooに育てられたのか?

 

彼のあらゆる行動は終盤に彼自身に降りかかってきます。流石に銃は危ないよ。

ヒナを取り戻すために脱走して一応恩人に銃を向け、全部捨ててでもヒナを連れ帰る意思を見せて東京が海に沈みました。

 

エピローグでは高校を卒業した彼が作中に出た人物達と会う姿が描かれます。

 

そんななかで彼は「自分が東京を沈めた」という事実に直面します。

ここなかったら評価だいぶマイナスだった気もする。

 

「元々海だった地域と考えれば」「お前が世界を変えたとかうぬぼれるな」と、意図に関わらず帆高の罪悪感を軽くする言葉が与えられます。

私も「まあそんな責任負えって言われて負えるもんでもないしなぁ」とか思ってました。

 

でも、帆高は

 

 

ウェザーガキは

 

 

「違う!」

 

言い切るんですよね。

東京を沈めたのは自分の選択の結果で、自分はヒナを選んだと確信します。

そこで言い切れるのか、若気の至りで犯したともいえる間違いを自覚した上でそう言えるのか。

ならもう受け入れるしかないと思いました。

 

この時の帆高が大学入学直前であり、作中から3年経過してるの結構好きなポイントです。

3年もあれば行動は振り返れるだろうし、何より大1で高1の頃を振り返るとかだいぶ批判的になるだろうに、それをしっかり逃げずに受け入れたのが成長を感じる。

 

そんなこんなで天気の子は「私は苦手だけど良い作品だと思う」です。

他にも世話できないならガキを拾うなとか風俗行くくらいなら児童相談所のが良いと思うとか仮面ライダーNATSUMIとかライドウォッチ継承しとけとかいろいろ言いたいことはありましたが、今回は省略します。

 

ご拝読ありがとうございました。

 

 

 

流石に言うのもはばかられるんですが東京が沈んで若干スカッとしたよね。犠牲とか土地とかシャレにならんけど都会が滅ぶのスカッとするよね